ゆうびんやサンタ

ほしいものリスト

♡レビュー トムフォード

トムフォードさんのフレグランス、人気ですよね〜。なんかギラついてる気がして、試さずにいました。能書きも、やたらセクシーで官能的でファンファタルでちょいワルだし。

 

で、実際に試してみると、ガラの悪さや嫌な押しの強さはなくて、こちらの好みを伺ってくるような、「いろいろ用意してみたけど、こんな香り、好き?」ってソワソワされてるような印象を受けました。

 

素材の良さ、が強調されているけれど、1つの良質なテーマ(素材)をシンプルにつきつめたものではなくて、良い素材を贅沢にも大胆にアレンジしましたってことみたいです。

 

ムエットでは、あまりピンとこなかったんだけど…肌にのせると化けるのかな…怖

 

○ソレイユ ネージュ

トップノートはシトラスとその後ろのバニラ。ちょっと時間が経つと、シトラスとバニラとミルクローションっぽいムスク。申し訳ないくらいチープな表現だけどレモン牛乳みたいな感じ。(それ合う?味がケンカしない?という印象も含めて)

ボトルも真っ白だし、雪にミルクを寄せたんだなあ。雪とミルク、合わせて考えてみたことなかった!

 

○トム フォード ノワール

控えめなウッディ。ちょっとフローラルな香りもする。ノワールというには控えめ過ぎるのでは?と思うくらい。暗さ度で言うとはベージュくらいの感じ。森の奥じゃなくて、入り口くらい。

 

ジャスミン ルージュ

ゴージャスなジャスミン。咲き誇る、誰にも何も言わせない、圧倒するジャスミン。香り立ち強め。

 

○ロストチェリー

チェリーのコンポート。想像と違って砂糖ジャリジャリの感じではなくて、水気の多いしゃばしゃばのコンポート。嗅いでも嗅いでも底がないような透き通った香りがする。この透き通った謎な感じが唯一無二で、これはいずれ買うと思います。あと、とっても肌になじみます。ロストチェリーそのものに人肌みたいな香りがまじってるのかなと思わせるような、ぐいぐい距離を詰めて染み込んでくる香り。コーディアルをお湯で割ったような感じです。うん。それが一番近いです。お湯で薄まった感と、ぼんやりした湯気、染み込んでくる温もり。のイメージです。

 

(追記)どうしてもつけたくなった時期があって、小分けを買ってみました。疲れてる夜につけたくなる香りです。疲れてるからほんとは水分摂っておかゆとか食べてた方がいいけど、マクドナルドのハンバーガーとポテト食べちゃう。し、実際ちょっと元気出る。そんな感じです。ほんとはオーインペリアルにすべきところを、あえて今日はロストチェリーがいいんだいって思うときに唯一無二です。

 

○ビターピーチ

ピーチをうたったフレグランス中では今のところ一番好き(他のは桃としてはどうしても認められない)。これは桃感あります。葉や木の青さはなくて、皮の渋みとかもなくて、熟した果肉部分だけを絞ったジュースみたいな雑味のなさ(平坦さ)です。

上のロストチェリーとうでに片方ずつ試したのですが、まあわたしの肌にはなじまない。ずっと肌の上にいる。嫌いとかじゃなくて、すごく主張する香りでした。たぶん肌質によると思います。でもムエットも、ロストチェリーはすぐ無臭になったけど、ビターピーチは1週間経ってもずっとピーチ!なので、嗅覚側の問題かも。嗅ぎ分けが得意な分野、不得意な分野あるのかもしれないです。たぶん、ロストチェリーは浮くけど、ビターピーチはなじむって人もいるんだと思います。

私はフレグランスとしては使えないかな…怖いもの見たさでたまにワンプッシュしたくなるので、富豪だったら買います。

 

○タバコバニラ

めちゃくちゃいいです。。バニラの中で一番好きかも。タバコ部分が、ウッディでスモーキーで割り箸を噛んだような酸味を感じました。バニラの甘みが出過ぎずちょうどよく燻んでいます。色だとした、白とクリーム色と黄土色の間くらいでしょうか。人恋しさを満たしてくれるような香りです。